五十忠リハビリスタッフ 「パーキンソン病の方々の日常生活支援の観点」勉強会に参加しました
2021-02-06
五十忠リハビリテーション作業療法士の中村です。
令和3年1月31日に「パーキンソン病の方々の日常生活支援の観点」
という勉強会に参加してきました。
今年度、大阪府作業療法士会の勉強会はコロナ禍のため、
すべて「ZOOM」というオンラインでの勉強会になっています。
大阪府限定の勉強会でありながら、80名程度の作業療法士が勉強会に参加されていました。
今回は、近年の情報を加えたパーキンソン病のアップデート研修という形で行われました。
近年のパーキンソン病についての知識の確認や、
パーキンソン病の方々の日常生活動作の困難と工夫、
困難と工夫から見えてくるもの、日常生活上の提案などの話が中心で、
臨床で明日からすぐに役立つ内容の話ばかりで、非常に有意義な勉強会でした。
パーキンソン病は、難病指定疾患の中でも潰瘍性大腸炎に次いで多い難病で、
全国で約20万人程度の方がおられると言われています。
原因不明の神経変性疾患です。
パーキンソン病の主症状は、振戦、固縮、無動、姿勢調整障害 などですが、
今回の勉強会でも
慣れていたはずの動作が困難になる
動作は、環境の影響を強く受ける
動作には感情や心理状態が強く影響する
など、日常生活動作の困難が多く起こる疾患ということを改めて再確認しました。
様々なリハビリがありますが、中でも
「意識化(イメージ/メンタルリハーサル)」の必要性!
動作のプログラムを立てるのが苦手となるパーキンソン病の方も、
前もって動作を準備するような声掛けを行えば、動きやすくなる!ということです。
その他、パーキンソン病の方の特徴を考慮したリハビリなど、
明日から当施設のリハビリスタッフや多職種とも情報を共有しながら、
パーキンソン病を患われる当施設のご利用者様にも、少しでも動きやすくなり、
動作の維持・改善できるよう図っていけるようにしていきたいと感じました
「生活リハビリ」勉強会の資料が出来上がりました♪
2021-02-05
老健五十忠リハビリテーション作業療法士の中村です。
1月からスタートした当施設での「生活リハビリテーション(以下生活リハビリ)」の取り組みについて、
2月に行う予定の勉強会の資料が出来上がりました
今回は、リハビリテーション部からの勉強会となりますが、
当施設での「生活リハビリ」の推進・勉強会の実施については、
当施設の介護スタッフがもともと勉強会を開いたり、
リハビリスタッフに日頃から「あの人のトイレ動作、こんな風にしたらどうやろう!」
と意見を頂いたことが始まりでした
リハビリ職は、
身体機能低下の改善や、脳の病気による心身機能低下を改善させることで、QOL(生活の質)を向上させる専門職です。
最近では、下肢の骨折術後すぐにご入所されるご利用者様などもおられ、
そんな場面で術後すぐのご利用者様にドクター(医師)の指示のもと、運動療法を提供したりします。
しかし老健施設という生活場面でのご利用者様の細やかな生活状況や心身機能を、
隅々まで知ることはなかなか難しい場面が多いです。
そんな時! 介護スタッフの皆さんになんでもお聞きするようにしています。
介護スタッフの皆さんは、本当にご利用者様のことをよく知っておられます
「あの人はお風呂の時こんなんやで~」
「トイレではこんなんで普段は立てているけど、お風呂の時は難しいよ~」など
いつも教えていただくことばかりです。
また、ドクター、看護スタッフの皆さんには必ず体調についてお伺いします。
その他にも、在宅復帰をするためにご利用者様に何が必要なのかなど、
介護支援専門員さんや相談員さんにお伺いします。
こうして、老健は様々な職種のスタッフが、ご利用者様をケアし 支えています。
今回チームでの「生活リハビリ」推進では、多職種で連携し、
当施設の更なるケアの充実を図ることが出来れば!との思いで皆で取り組んでいます☆彡
五十忠入所フロアで生活リハビリテーションチーム発足!第一回顔合わせ☆
2021-02-05
老健五十忠リハビリ作業療法士の中村です。
令和3年1月末日、五十忠の入所フロアで
介護スタッフ、看護スタッフ、理学療法士、作業療法士リハビリスタッフらが協働し、
「生活リハビリテーション」を推進していくこととなり、チームが発足されました
今回はフロアスタッフへの趣旨の伝達と、第一回チームの顔合わせが行われました
「生活リハビリテーション(以下、生活リハビリ)」ってなんなんだろう?
『生活リハビリ』の著者である理学療法士(リハビリ専門職)の三好春樹氏は
「生活行為」に勝る訓練なし!」と書かれています
ご利用者様が毎日行う「生活行為」そのものをリハビリと捉え、
リハビリスタッフらが行う個別的なリハビリだけでなく、
毎日の「生活行為」の積み重ねが機能維持にとって、とても大切、ということが書かれています。
そして、生活リハビリを実際に行っていくには、多職種スタッフが協力し、
出来る動作を見極め、環境を整え、やる気を引き出し支える心 が必要です。
‘‘生活の中にどれだけ心と体が動く場面を用意できるかが腕の見せ所‘‘です。
(↑当施設の生活リハビリチームの介護スタッフのお言葉)
介護老人保健施設は、常に利用者主体の質の高い介護サービスの提供を心掛け、
利用者のニーズにきめ細かく応える施設です。
ご利用者様の生活全般を多職種スタッフで全方向から支え、
生活行為自体がリハビリとなり、適切な介助量の支援を行うことで
生活機能を維持・向上できるよう、
「生活リハビリ」推進に今後も多職種で取り組んでいきます!
五十忠リハビリスタッフ「地域包括ケア推進リーダー研修」に参加してきました!
2021-02-04
介護老人保健施設 五十忠のリハビリテーション作業療法士の中村です。
令和3年1月24日に「地域包括ケア推進リーダー研修」に参加してきました
今回はコロナ禍ということもあり、今はやりの「ZOOM」というWEBでの研修参加となりました。
皆さんは「2025年問題」「地域包括ケアシステム」「地域ケア会議」
などの言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本では2025年に「団塊の世代」が75歳以上になり、高齢化社会がピークを迎えていきます。
現在日本が直面している少子高齢化問題に伴って、
新しい言葉や新しいシステムが出来上がっていることをご存じの方は少ないかと思います。
そのような状況の中で、平成27年度より大阪府とリハビリテーション専門職の
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3士会は、
合同で地域包括ケアシステムの構築に寄与できる人材育成を目的として、
地域ケア推進リーダー研修を開始し
『生活行為に着目した評価や自立ケアを促すケア方針決定の助言ができる』人材の育成を図っています。
地域ケア会議
地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の整備とを同時に進めていく、
地域包括ケアシステムの実現に向けた手法です。
研修は、北は北海道から南は大阪までですが、約80名程度の参加者がおられました。
地域包括システムでのリハビリスタッフの役割を学び、グループワークでは、
地域ケア会議を想定したワークを実施し、それぞれのリハビリ色が意見を出し合い、
活発な意見が飛び交い、大変刺激を受けました。
地域包括ケアシステムは、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で
自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、
医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供されるシステムを指します
研修を通して、当施設周辺地域でのリハビリの役割を再確認し、
地域の皆様が「活動」や「参加」の場所をもって過ごして頂けるような環境づくりに、
当施設のリハビリスタッフとして寄与していきたいと改めて感じました。
研修終了として、地域包括ケアリーダー資格を取得しました。
地域のケア会議にも積極的に参加していけたらと考えています
また、当施設ではこの研修にもう一人の作業療法士が参加し、資格を取得しています